富裕層の不倫は高くつく傾向にある
富裕層が資産を失うリスクとして異性問題があげられます。いわゆる不倫やスキャンダルなどで表舞台から消えてしまい、それまで築きあげてきたキャリアや資産を失ってしまうケースです。
例えば、最近ではベッキーさんや矢口さんがその代表格といえますが、不倫問題から仕事を失ってしまうことになる人もいます。あるいは、こちらは不倫でなく犯罪ですが、女優の息子さんが事件を起こして、女優としての輝かしいキャリアを棒に振ってしまった人もいます。また、お笑い芸人の男性なども、10年以上が経過しても未だにテレビに復帰するのは困難な人もいます。
企業CMの解約や番組の降板などで違約金を払うことになった人も多く、億単位の金額を賠償するはめになった人もいます。もし異性問題がなかったとしたら、その後も仕事は順調に進んでいたはずですので、これらをすべて含めて考えると金銭的には膨大な損失になります。
いわゆる株でいうところの、コツコツどっかんというやつですが、若いうちから恋愛を犠牲にしてコツコツと仕事やキャリアにはげんできたのに、いざ成功してから、たった一度の恋愛でそれまでの長い努力が一度で無になってしまうわけです。
これは芸能人のみならず、政治家やスポーツ選手にもあてはまります。
ベルルスコーニ元大統領やクリントン元大統領、あるいはタイガーウッズなど、女性問題で輝かしいキャリアに傷をつけてしまう人が実に多いものです。仕事での一度や二度の失敗は何とかなるとしても、この異性問題については一発退場となるリスクが存在するため、富裕層は十分に気をつけておく必要があります。
ただ、富裕層の異性問題については、金額のみで換算すると非常にもったいない面もありますが、当の本人にとってみれば、頭ではわかっていても切り離すことができない側面があります。
「英雄色を好む」といわれるように、社会で成功するほどのバイタリティーあふれる人は異性へも積極的であるからです。これは男性ホルモンが影響しているともいわれていますが、成功を達成するためになりふりかまわず努力を惜しまない人は、異性へのアプローチにも積極的である傾向があります。
また、富裕層であるがゆえ、そして社会で成功しているがゆえに異性としての魅力があり、そのアプローチがうまくいきやすい側面もあるため、結果として不倫になりやすいともいえます。
加えて、不倫は文化ということわざにもあるように、小説や文学、映画などの芸術分野においては、そのような苦悩から個性ある作品が生まれ、逆に資産を築くことになるケースもあります。これは不倫によって資産を築くことになるパターンです。
なので、善悪を別にすれば、富裕層と不倫は表裏一体の関係にあるともいえます。金銭に換算して考えれば、なんて愚かなことをと考えてしまいがちですが、両者を切り離して考えることはできない側面があるのです。