トランプ氏とヒラリー氏を富裕層比較

米国大統領選挙ではドナルド・トランプ氏が当選となりましたが、対立候補のクリントン氏とともに、どちらも富裕層ではあったものの、二人の間には本質的な違いがあったと感じております。

トランプ氏はニューヨークにトランプタワーなども保有している不動産王の富裕層ですが、実力でのしあがってきた感があり、いわゆる成り上がり的なイメージが強いです。生来、生まれも育ちも富裕層であったようですが、それなりに額に汗を流して稼いできたのではないかという印象があります。(※詳細は不明)

一方、ヒラリー・クリントン氏については、ウォールストリートなどの金融寄りの富裕層かと思います。クリントン氏自体は金融系の富裕層ではないと思いますが、講演などで総額100億円を超す高額な報酬を稼いだといわれており、その出どころは金融資本やヘッジファンド系のお金だったはずです。

なので、クリントン氏には、お金を右から左に流して稼ぐという金融資本系のイメージがどうしても付きまとってしまいます。

株が値上がりすれば数日で何億も稼ぐ人もいますが、これはお金を持っていることが前提になりますので、一般人からみれば努力しても手が届きません。いわば、実業と虚業ということになるかと思いますが、この格差がアメリカでは開きすぎてしまっています。

同じ富裕層の間でも、実力で成り上がってきたトランプ氏からみれば、お金を右から左へ動かすだけで大金を稼ぐ金融資本系の富裕層にはあまりいいイメージを持っていなかったものと思います。そのような理由で、トランプ氏は金融資本を背景にしたメディアからバッシングされていたのだろうと思いますが、大統領となった以上、これからは反撃に移り、格差是正に動くものと思います。

日本でもある意味、アベノミクスの株高で格差が拡大していますが、トランプ氏誕生でこの格差が是正され方向へ行ってほしいとぼくは願っております。