少子高齢化は若い世代が悪いのか?
昔は現役世代6人で一人の高齢者を支えていましたが、今後は現役2~3人で一人の高齢者を支えていく少子高齢化社会に突入します。
高齢者からみれば、「子供を産まない若い世代が悪い。」ということになるのかもしれませんが、非正規などで働いている場合、子供を産むのには様々な困難がつきまといます。特に、母子家庭で育った人には親の扶養義務がありますので、非常に厳しい現実があるのです。
例えば、私の場合も母子家庭ですが、母の年金が月5万円しかないため、月当り最低10万円程度、多い月では15万円以上の生活費を自分の方で負担せざるを得ないのが現実です。
加えて、祖母についても、団塊世代の叔父や叔母は知らんぷりの状態ですので、孫である私が生活費を負担する形になってしまい、母と祖母を合わせると年間300万円程度を毎年扶養する形になっています。
他にも自分自身の生活費で月20万円程度は必要ですし、さらに家庭を持って子供を育てるともなると追加で月10万~20万円程度は必要になってきますので、税金分なども含めると最低月100万円以上の収入が必要になります。
私はまだ独身ではありますが、もしこの状況で結婚したとしても、結婚相手が母や祖母への仕送りを了承してくれるとはとても思えません。
少子高齢化社会で現役世代の負担が大きくなるということは、直接的な扶養費の増大もそうですが、間接的にも税金という形での負担が増えていますので、ダブルパンチでボロボロになっている状況が今の若者世代の実態なのです。
それでも、私の場合はまだ何とかなってはおりますが、これが非正規で働いている人の場合は自分の生活すらままならない状況かと思いますので、親の扶養まではとても手が届かず、ましてや、自分の家庭を持つということは難しいものと思います。
某大臣からは「子どもを産まないのが問題だ」などと若者世代を非難されたりもしておりますが、正直、我々、団塊ジュニア世代は就職氷河期や派遣法解禁などの厳しい状況のなか、非常によくやっている立派な世代だと思うのです。
また、戦中、戦後を命がけで生き抜き、奇跡的な高度経済成長を成し遂げ、今の豊かな日本経済の基礎を築いた後期高齢者の世代もボクは誇りに思います。なので、戦前生まれの後期高齢者世代のじいさん、ばあさんを支えるのは特に苦痛ではありません。
それにひきかえ、団塊の世代ときたら、自分たちだけバブルでおいしい思いをしたうえ、あげくのはてにはバブルを崩壊させて長期的な不況を生み出し、どうしようもなくなってきてから派遣法を改正しちゃったりして非正規を大量に生み出し、1000兆円にも上る膨大な赤字国債を積み上げたりしたひどい世代です。
この借金も、天下り先を確保するために箱ものばっかり作ったりして、もうやってることがめちゃくちゃとしかいいようがありません。
結果として消費税増税という形で、今の現役世代や孫の世代にまで、ひょっとするとさらにその先の世代にまで重い負担を強いるわけですから、せめて1000兆円の国債ぐらいは自分たちの世代だけで処理してもらいたいものです。
個人的には、若者世代と戦前生まれの高齢者世代には消費税の軽減税率をしき、団塊の世代だけで消費税を払うようにするべきなんじゃないかなと思います。
団塊の世代は消費税30%とかに設定して、戦前生まれの高齢者は非課税、かわいそうだから、若者世代も1%ぐらいは負担してもいいですけど、そのぐらいことをやってもいいと思うのです。
これが、「若い世代には負担をかけれないから、自分たちの年金をごっそり削ってくれ。」のような声が自発的にあれば、若者世代も協力するよって話になるかもしれませんが、某大臣の発言を聞いているとそういうメンタリティーの世代ではないような気がしてなりません。