トマ・ピケティ「21世紀の資本」を読む
最近、話題になっているトマ・ピケティの「21世紀の資本」を読んでみました。
てっきり、富裕層の悪口が書いてある本と思ってたんですが、読んでみるとけっこう堅めの内容で、マルクスやリカードがどうのといった内容で難しかったです。どちらかというと、経済学的な本になるのかもしれません。
ただ、経済学はあてにならないといいますか、あまり役には立たないと思うのです。
つい先日も、某有名大学が学校の資金をデリバティブで溶かしてしまって、証券会社を訴えたっていうニュースが出ていましたが、その大学には経済学部も経営学部もあり、教授だの研究者だのがごろごろいたそうなんです。
なのに、そんなにリスクがあるとは知らなかったと堂々と証券会社を訴えたりしているようで、経済学の専門家なのに知らなかったいうのは、どうなんだろうと思うのです。
一般人でしたら、投資信託で資金を溶かしても証券会社を訴えるような人はいませんが、その大学は200億円以上も溶かした上に、委託先の証券会社を訴えたりしているのにはちょっと驚いてしまいました。
これは極端な事例かもしれませんが、 経済学というのは、実態経済に役立つことはあまりないと思うのです。 もし、経済学が有用なものでしたら、不況だの、国の借金が1000兆円だのといった事態にはなっていないはずですので、経済学的なアプローチから格差を解消しようとしてもうまくいかないものと思います。
なので、ピケティはまだ30行ぐらいしか読んではいないのですが、ちょっと読んでみた感じ、なかなかいいことが書いてあった本だなと思います。いずれ、また、今度読んでみたいです。