女性への愛情は富裕層への近道となりうる
フィッツジェラルドの小説に「グレート・ギャッツビー」がありますが、内容は愛する女性を得るため、主人公が富裕層へと成りあがっていくお話です。最近、ディカプリオ主演で映画化されていますが、これまでにも合計5回ほど映画化されているアメリカでは人気の小説となっています。
この映画が僕に教えてくれる教訓は、富裕層になるには女性への愛をモチベーションにするのが一番の近道だということです。
ギャッツビーにとって、富裕層へと成りあがるのはデイジーの愛を得るための手段であって目的ではありませんでした。富裕層になることは単なる通過点であって目的地ではなかったのです。
普通なら金持ちと結婚した女性を振り向かせるために、自分もそれ以上の金持ちを目指そうなどとは考えません。「お幸せに…」と考え、潔くあきらめるのが普通です。
けれども、ギャッツビーは過去をもう一度やり直せると信じて疑わないわけです。
ある意味、この執着心はストーカーともいえますが、ただ単に付きまとうのではなく、相手の望むもの全てを与えられる状態になるよう、あらゆる努力して達成した上で付きまとっている点に違いがあります。
たぶん、もしギャッツビーが富裕層になっていなかったとしたら、デイジーに再びアプローチすることはなかったことでしょう。
どのような状況であれ、デイジーの愛を取り戻せると信じて疑わない覚悟と自信、そしてそれを実現するためにあらゆる努力を惜しまない点でギャッツビーは実にグレートであるといえます。
女性への愛情は時にすさまじいモチベーションになりえますので、事業で成功したり、あるいは富裕層になるなどは軽々と達成してしまいます。逆に、単に事業での成功のみを求めていたとしたら、それを達成するのは難しいのかもしれません。
残念ながら、最終的にギャッツビーはデイジーの愛を手に入れることはかないませんでしたが、結果はどうであれ、事業で成功するためには愛する女性の存在というのは重要な要素であるといえるでしょう。
もしかすると社長が愛人を作る理由はこのあたりに隠れているかもしれません。