富裕層はなぜ歯を大切にするのか?
富裕層は歯を大切にするとよく言われていますが、これはなぜなのでしょうか?
これについては様々な見解があると思いますが、医療費控除がひとつのきっかけになっているのではないかとぼくは考えております。
富裕層に入る前の段階に高額所得者のプロセスがありますが、急激に所得が増加した場合、医療費控除による節税の関係で歯をまとめて治療しようと考える人が多いと思います。医療費控除額は約200万円あるため、詰め物の銀歯をセラミックなどの高級素材にかえることにより、節税しようと考える人が多いのかもしれません。
税率の高い高額所得者ほど節税効果が見込めますので、最高税率をかなり超えてしまっている場合、所得税と住民税の節税分で実質的に半額程度での治療が可能になります。
また数百万円をかけて「歯科治療」した場合、その後の「歯科予防」についても関心が強くなるはずです。せっかく高額な費用をかけて歯科治療をしたのだから、その状態をキープしようと考えるようになるのは自然な流れといえるでしょう。
加えて、時間に融通が利く経営者層ではなければ、なかなか歯科治療の時間がとれない側面もあるかと思います。サラリーマンの場合、治療のために会社を休むことはできても、予防検診のために会社を休むことは難しいものがあると思います。
時間的にも金額的にも、そして節税的にも、経営者などの高額所得者層に分があるといえるのかもしれません。
実はぼくも2週間に1回は歯のお掃除を衛生士さんにしてもらいにいくのですが、何だかんだで年間50万円ほどは歯医者さんで使っています。割合的には自由診療の部分が多いので、保険適用となるのは金額的には少ないのですが、自由診療でも医療費控除にはなるため、ついつい歯にはお金を使ってしまうわけです。
加えて、医師の話は何かと知的好奇心を刺激されることが多く、愛人の女の子と話すのとはまた質の違う面白さがあります。この点、定期的な歯科検診という口実があれば、身近に医師との関わりを持てるメリットがあるわけです。
セレブの食卓をのぞいてみれば、栄養バランスを考えた献立にはなっていると思いますが、そもそも毎日食べる食物をきちんと咀嚼できていなければ、十分に栄養素を消化吸収できないため意味がありません。
そういった意味で、歯を健康な状態にキープするのは重要な意味を持っており、健康管理に関心が高い人ほど歯を大切にする傾向があるものと思われます。